マストドン話　マストドンはカネにならないという論点

そういう声をよく聞きますね。未だに。

どこかの鯖なり関連サービスなり、運営が行き詰まると必ずそこが取り沙汰される。
マストドンは費用かかるのにマネタイズが難しい～、広告も流せない～、etc

「マストドン意味ないですからね、企業も見向きしなくて。」
などという今や懐かしいコピペも一時期よく見ました。
これももう2017年当初マストドンの走りの頃のものです。

そりゃぁそうでしょう、と。

元々マストドンは商業主義的SNSに反発するカタチで生まれたのであって
それらの商業主義SNSの後を追うわけないのだ。
「あなたは商品ではありません」なんて文言、ありましたね・・。
金儲けが難しい、それはそう。最初から分かっていること。

安直に金儲けを求めるのならマストドンではなく
商業主義のSNSに広告なりマーケティングなりすればいいし、
そのためのツールも豊富に提供されている。
むしろなぜマストドンで金儲けしようと思い立ったのか・・？

おそらく、「商業主義のSNSで本気で商売に使おうとするとめっちゃ高い」からですね。
本気で商売でツイッターを使おうとすると数百万から数千万取られるハズ。
だから「タダで参入できる」マストドンなら、と思うんでしょう企業各位は。
いや、取られるというより本気でSNSをマーケティングに活用しようという会社は
それくらい当然支払うよ、というハナシです。
※単にPR情報発信するだけの垢運用ならそこまで費用かからない。

ご参考：

Twitterの広告費用はいくら？その方法とは。 | ぺんくり
https://pencre.com/twitter-ad-price/

マストドンは商業主義ではないから、そういった商売の分析に向いた
ツールなどが知る限りでは全然無い。
プロモ広告掲載するとかTootの閲覧数チェックだとかクリックされた数チェックとか
そういう商売向けの機能あります？検討しようなんて動きもないし。

それでいいんですよマストドンは。

結論：
マネタイズを駆使して目に見える効果を得たいなら、そりゃ当然それに見合う投資が必要。
それには当然効果予測なり先の見通しなど戦略があらかじめあるべきなのに
そこをすっぽり抜け落ちて何となく鯖を立ち上げてアレ費用ばっかりかかるね、
カネにならないね～、と言っても何を仰ってるのかという事でしかありません。
マストドンでマネタイズ、言わば荒れ地を耕して果実を得ようという冒険なので
それ相応の費用と何より赤字覚悟が必要です。
・・と、落ち着いて考えれば至極当たり前な話なんですけどね。

何かマストドンの先行き不安とか否定したくなるときに
「マストドンはカネにならないからダメ」「マネタイズが難しい」って
とてもシンプルなフレーズなので言いやすいんだろうなぁと思いますが

「そう簡単にカネにならないからイイんだよ。」と。


あ、ちなみに個人運営の鯖で寄付もらうとかそういうレベルの「マネタイズ」は
この記事の論点とはまた違うので範囲外としております。